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■第8日目(ヘルシンキ) 5/12

1時間程度でアアルトのスタジオ見学を終え自邸へ向かう。
自邸も同じTiilimaki地区にあり10分ほど東へ歩くと見えてくる。
スタジオと同様白塗装のレンガ造りであるが大きな面で木部を見せるデザインは
木部も白塗装されていたスタジオには無いものであった(写真@AB)。
コントラストの強い二つの面のぶつかりはインパクトがあるが
同時に住宅としての温かさや落着きも演出している。

裏側にまわると庭がある(写真C)。
スタジオのような意図的な造形は無く飛び石とシバ目地の敷石のみで
構成されている簡素な庭であった。

外周の柵や境界塀の目を楽しませてくれる。
現代的なよくある材料を使わないことは当然であろうが
間伐材をランダムに使用した柵(写真D)やレンガ塀の波型の笠木(写真E)など
質素であるが自然と共生するイメージが強いフィンランドの
デザインを感じ取ることができる。
周辺のランドスケープと心地よく馴染むデザインだと感じる。
Kei Atelier Ltd. 2000-2011
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A
B
C
D
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