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■第9日目(ヘルシンキ) 5/13

岩山の上に登ってみると結構な高さで周囲の住宅と比較すると3階程度か。
岩自体は滑らかな表情であるが教会の屋根部との組合せ(写真@)は異様な光景でもある。
ヘルシンキにはこのような岩山がいたる所に存在し周囲の建物などと共に景色をつくっている。
この教会も周囲の道路や住宅と組合わされた風景ヘルシンキのランドスケープらしさ
をうまく利用した建築物である感じる(写真AB)。

この教会はそのデザインから計画時も含め
竣工後もこの教会デザインを周辺住民から大いに反対されたということである。
住民たちは「もっと普通の教会の建造」を望んだと言われていた。
しかしその奇抜なデザインが話題を呼び多くの観光客が訪れるようになったり
音響効果が優れていたことでコンサートが開かれたりと
今では地域コミュニティに大きな貢献をしている結果
最終的にはこの建築を喜んで受け入れることになったという話である。

教会と言うと天井の高い大空間を想像しがちであるが
この教会は重心が低く設定されているため奇妙な落着きがり
神に祈りを捧げる厳かな気持ちに自然とさせる雰囲気が漂っていた(写真CDE)。
Kei Atelier Ltd. 2000-2011
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